令和4年10月に、内閣官房内閣人事局が主催する令和4年度健康管理に対する意識啓発講演会(第1回)にて、「職場における女性への対応や女性の健康」に関する講演を担当いたしました。
いただいた感想のまとめ
- 回答者のほぼ全員が講演会を「大変ためになった」、又は「ある程度ためになった」と実感
- 回答者の約9割が来年の開催を希望
- 回答者の約6割が、女性の健康に関する医学的・科学的な知識・情報に対し「大変関心がある」と回答
- 回答者の約6割が、「一般的に、女性の健康に関する医学的・科学的な知識・情報はほとんど持っていない」と認識
- 回答者のほぼ全員が、「今回の講演会を、男性も聴講すべき」と認識
- フリー記入欄にも多数の好意的な書き込みあり
いただいた感想
女性の健康に関する知見・知識を深められた点
職場の女性に対する冷静な視点の涵養だけでなく、自身の年齢や相方、娘に対する理解を深めることもできたことは幸甚でした。昔の知識・価値観で止まっている管理職男
性はもちろん、中堅世代の男性にも広く講演会を聞いてもらい、こうしたことを「お互い様」としてフォローし合える心理的安全性のある職場が形成されると嬉しいです。
自分は女性だが、からだの基礎知識を全部理解していなかった。このことを知った上で周りの理解に繋がっていくということで、幅広く性別関係なく理解が必要だと思った。
男性・女性それぞれの立場や見方を踏まえた上、専門的知見に基づき、ポイントを分かりやすく説明してくださったので、大変参考になりました。
著名な高尾医師から講演という形で十分な内容をお聞かせいただくことができたのは、良い経験となった。また、おぼろげながら知っていた女性の健康に関するキーワード
を初めて体系立てて理解することができ、大変腑に落ちた。
男性職員にとっても分かりやすい内容だった点
私の職場は男性の方が多く、私自身も男性ですが、男性こそ知っておくべき知識ではないかと感じました。可能な限り、職場内で知識の共有を図りたいです。
女性が多い職場におり、女性のからだの知識を得ることができた。女性の不調を理解し、女性の体調が悪い場合は自然と他の職員とカバーできる職場作りをしたいと思った。
職場における女性職員への対応について学べた点
私は女性で体の変化を体験しているからこそ、周りの女性の不調に対する理解・想像力がとても大事で、職場で女性が能力を発揮できる環境に理解を深めたいと思いました。
女性の就労者が職場の中に占める割合が増え、ジェンダーの平等が問われる中、「平等」と「公平」の違いや「公平」とは、落とし穴を埋めることという言葉が心に響いた。
女性特有の体調・健康問題について学べた点
年齢的に更年期に対する不安がありましたが、受講して軽減するための対処法があること、相談してもいいんだという安心感を得ることができました。
また、更年期に限らず生理痛にも様々な症状があることを知り、今後同僚、部下への対応にも役立てていきたい、と自信にも繋がりました。
社内研修では主に生理が取り沙汰されるところ、更年期障害についても詳しく講義していただけたところが良かった。
更年期障害でキャリアを諦める女性をより少なくすることは、女性管理職の確保に繋がり、引いては働き方の多様性を進めることができるのではないかと感じた。
娘の生理痛のことで悩んでいたため、月経困難症や低用量ピルのことなど非常に興味深かった。自分は40代となり、更年期と前向きに上手につきあっていきたい。
更年期真最中で、体調不良で辛い日々が続いていましたが、講演会を聞いて、頑張り過ぎなくていいんだと思いました。思い切って婦人科を受診してみようと思いま
す。ありがとうございました。
生理痛が起こる仕組みや女性ホルモンに関する情報が大変勉強になりました。特に女性ホルモンに関して、エストロゲンしか気にしていなかったため、プロゲステロンについてももっと勉強しようと思います。普段から大豆イソフラボンを積極的に摂取していましたが、女性の半数が代謝できないということがわかり衝撃を受けました。知らない人は多いのではないと思われます。早速薬局でエクオールを購入しました。ありがとうございました。
わかりやすい説明で、女性の体の問題について前向きに考えれるきっかけになりました。更年期などの原因がわかり、素人ながらにもスッキリしました。
講師の講演についてのご意見
更年期症状で治療中ですが、今回の研修内容についての理解が職場に深まっていってほしいです。症状や価値観は千差万別なので、押し付けにならないようにすることも大事だと思います。
女性として今までもこれからも付き合っていく体のしくみの理解が進み大変勉強になったと共に、これから女性への体の変化を迎える子供にも伝えていきたいと思いました。また、女性の少ない職場とはいえ、更年期に差し掛かっている女性が周りに多いので、先生のおっしゃるように、周りの方のことも想像していければと思いました。ありがとうございました。
今までで一番引き込まれた素晴らしい講義でした。全ての女性職員に受講頂きたく感じましたし、男性職員にも聞いて頂きたいと強く感じました。高尾講師に心より感謝申し上げます。
私は今57歳で、40代で卵巣嚢腫と子宮全摘の手術を受けました。私が若い時はPMSなど知らず月経に伴う症状もあまり認識はされていない職場環境でした。今回の講演の内容は今更ですが初めて聞く言葉もあり内容もとても参考になりました。基礎疾患ありで健康に色々不安はありますが前向きに理解してあと少しは元気に生きたいと思います。